以前NISAの口座開設キャンペーンについて記事に書きましたが、今回は制度自体についてポイントをまとめていきたいと思います。NISAは少額投資非課税制度で、2014年から10年間実施されます。幾つかの条件や制約がありますが、投資してから5年間の利益に対する課税が免除されます。2014年から特定口座や一般口座で取引された売買利益に対して税率は、現行の約10%から約20%へ引き上げられますので、必ず口座を開設して利用した方が良いでしょう。

さっそく制度について見ていきましょう。

【口座開設】
・20歳以上が対象で、一人一口座のみ。
・口座開設には住民票の提出が必要。
（異なる金融機関に重複していないかの確認のため）

【対象商品】
・上場株式（ETF、Jリート、外国株を含む）
・投資信託（MRFやMMF等公社債投信は除く）

【金額と期間】
・年間の新規投資額は100万円まで、総額最大500万円まで
・前半の5年分については5年経過後100万円を上限に、次年の非課税枠に移す事も可能
・対象は、NISA口座で新たに購入した商品のみ

さて、以上のような概要となりますが、一点だけ運用に際して注意すべき事があります。それは期間が終了した投資商品を通常口座に移すと、その商品の取得価格は移管時点の価格に変更されて値洗いされる事です。ですから、実際は損をしていても、その後に売却した場合、売却益-移管時点価格の利益があったものとして課税されるという最悪の状況も考えられますので、この点は注意する必要があります。

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