2014年の振り返り

2014年も残り半月となりました。少し早いですが、経済関連のニュースの振り返りをしてみたいと思います。

2014年の振り返り

2014年で印象に残った出来事を振り返っていく事にします。

5位:米中間選挙
ある程度予想していたものの、オバマ民主党大敗という結果に終わりました。市場では比較的好意的に受け止められているようですが、レームダック化したオバマ政権が2年も続くとなると、やはり好ましい状況とは言えません。民主党は、2年後にヒラリー・クリントンを担いで大逆転を狙いたいところでしょう。

4位:消費税増税8%
増税の影響は軽微との報道が盛んになされましたが、やはりフタを開けて見れば…

3位:追加緩和とGPIFの運用比率見直し
10月31日の日銀追加緩和は予想外だったという事もあり、円安株高をもたらしました。GPIFの運用比率見直しによる国債減少分と日銀の国債購入増分が、ほぼ同額という連携?もあり、消費税増税10%の援護射撃的な感も否めません。
実は欧米ですら基礎年金部分の運用は、国債など低リスク資産での運用が主流です。いわゆる年金の一階部分は実に手堅い運用であり、株式等のリスク資産運用は二階以上でというスタイルな訳で、その観点からすると、GPIFの運用比率見直しは、かなり先進的?な取り組みと言えます。なお公務員が加入対象の共済は、従来通りの手堅い運用を続ける予定である事を付け加えておきます。

2位:貿易赤字の定着化
2位は、かつては貿易立国と言われた日本の国のかたちが徐々に変わってきている事を連想させる貿易赤字の定着化です。もちろん個別企業や業種において偏りはあり、原油価格などの影響もありますが、為替が円安に振れても輸出額が大きくは増えないという構造になりつつある事を認識しておく必要があるでしょう。

1位:金融緩和リレー
米国の金融緩和終了と入れ替わりに日本の金融緩和が加速しています。次は欧州でしょうか。リーマンショック以降、バブルの穴を官制バブルで埋める以外のカードを持ち合わせていないのは各国共通で、どこかの国がマネーを大量供給係にならないと相場が支えられない状況は、変わってないのかも知れません。

2015年は?

実質的に、アベノミクス三本の矢は、一の矢(金融緩和)しかないと判りつつも、今は宴を楽しむべきなのかも知れません。来年以降も、この矢を放つ必要が出てくる様だと長期的に見て大変苦しい気がします。金融相場から業績相場へ移り民間主導で経済が活力を持って成長していくのがベストシナリオですが、2015年は、果たして、どの様な年になるのでしょうか。

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