2015年から物価連動国債保有を個人へ解禁

2015年から物価連動国債を個人でも保有できる事になりました。物価連動国債はインフレへの対応力が強い商品ですので選択肢が一つ増える事になるでしょう。

解禁の背景

個人の直接保有が解禁されるのは15年1月で、対象は16年1月以降に満期がくる物価連動債となります。現在は元本が変動する連動債への課税が難しいため、規制で機関投資家などに取引が限定されていますが、16年からは個人が債券から得た利益を自己申告する課税制度に変わるので、これに伴って個人も直接保有できるよう規制が変わる事になりました。何気に、この制度変更も個人にとっては大きいです。

商品の仕組み

基本的には、想定元本が「消費者物価指数(CPI)」に連動する国債になります。利払いは、半年ごとなので、利息額は以下となります。
・利息額=発行額面×CPI×表面利率/2

また上記利率に加えて重要なのは、CPIが下落した時は額面で償還される仕組みになっているという点です。すなわち元本保証の商品設計になっています。
10年変動の個人向け国債と比べて、どうなるかが楽しみなところですので、実際の発行条件が発表されたら、また取り上げたいと思います。

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