ラップ口座の国内残高が、近く2兆円を突破する見通しとなったとの報道がありました。
2004年4月の解禁から1兆円を突破した2013年8月まで約9年間、それからわずか1年ほどで倍増というペースですから、この一年の成長は目覚ましいものがあります。
ラップ口座とは?
ラップ口座とは、証券会社や信託銀行と契約して、資金運用、管理、アドバイスまで一括してサービスを受ける、いわば資産管理の”お任せコース”のことです。
急成長の理由は、次の様な要因が考えられます。
1) 株高などを背景に投資への関心が高まった。
2) 超低金利やインフレの影響で、より高い利回りを求める動きが活発化した。
3) 最低投資額が、300万円から500万円程度に引き下げられた。
(3)の最低投資金額は、数年前までは、1000万~3000万円で中には数億円からという設定金額もありましたが、引き下げにより敷居がだいぶ低くなった事が大きな原動力になったと言えます。
国内の主なラップ口座
この分野では、大和証券が先行している様ですが、最低投資金額300〜500万円程度のものをまとめてみます。
大和証券 大和ファンドラップ
・最低投資金額:300万円
・国内残高NO.1
・円定期預金セットプランで優遇金利
・定額受け取りサービス
野村證券 野村ファンドラップ
・最低投資金額:500万円
・年4回の資産配分見直し
・1万円から始められる投資信託「のむラップ・ファンド」
SMBC日興証券 日興ファンドラップ
・最低投資金額:300万円
・一任型
・ヨーロッパ大手エドモン・ドゥ・ロスチャイルドが投資信託を厳選
三井住友信託銀行
・最低投資額:500万円
・プロフィットロックやロスカットによる利益、損失確定が可能
・年4回払い戻しを受ける選択が可能
・保険サービスが付属
まとめ
ラップ口座には、注意すべき点は手数料が一切かからないかわりに、年間手数料が発生します。手数料は各サービスで異なりますが、いずれも資産残高の1~2%程度が多いようです。
また元本および利回りの保証はありません。楽してリスク無しで必ずお金が入る仕組みというのは、存在しないと考えなければなりません。
運用側からすると、残高に対して手数料を徴収できるのが大きな魅力でしょう。つまりは任せっぱなしの人ほど、良いお客さんという事ですね。。。
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